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朝鮮時代前期(16世紀)の井戸盃です。
高台周面に広がる、氷原のように現れている梅花皮(かいらぎ)は見事です。
土と釉薬と火により生み出された芸術といえるでしょう。
器を覆うように現れている貫入は、長年の使用により酒が浸み込み、数寄者たちによって受け継がれてきた時の流れが刻み込まれ、味わい深い表情となっています。
さらに、器の形も非常に張りがあり、高台の形状にも趣があります。器の側面が描き出すシルエットも、緊張感のある優美な曲線を描いています。
また、手にも心地よくしっくりと納まり、口辺の口当たりの優しさも特筆すべき点です。
雄大な景色を内包した盃です。堂々とした貫禄さえ感じさせ、井戸という名にふさわしい風格を備えています。
お酒を呑む時間を、至福の時に変えてくれる一品です。
※問題となるキズはありません。
口辺の直径83mm×高さ39mm
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