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現代の骨董の愉しみ方の大きな潮流を作った人は間違いなく青山二郎や秦秀雄であると思います。そんな人たちと交流し様々な麗文をしたためて世に知られたのが白洲正子さんですね。彼女の取材、執筆活動や蒐集品などで構成された展覧会も催されたことは記憶に新しいところと思います。
さてそんな人たちの好みの意匠として挙げられるのが麦藁手というものがありますね。古くは明の古染付に用いられた至極単純な文様でありますが、そこから日本のやきものたちにも多く用いられて、近代では食道楽の大家で生活悉く美の実践を体現した巨人、北大路魯山人もうつわに取り入れたことで人気のあるものです。
さてこちらはその山人がお手本にしたであろう瀬戸の麦藁手の片口鉢です。もちろん白洲さんも好まれ生活に取り入れて愉しまれたのは先述の展覧会図録などでも窺い知ることが出来ます。
いくつか配色パターンがありますが、この呉須、鉄釉、代赭の三つの組み合わせがいちばん少なく、また上手なタイプかと思います。
昨今、この麦藁手ブームがあって、昭和平成に出来たものもたくさんあるようですが、こちらは江戸時代の本歌。新しいもののわざとらしさなど微塵もなく、その気持ちのいい反復のリズムが本物を求める方の琴線に触れるものかと思います。
一時の民芸ブームはそれなりにいい面もあったとは思いますが、あくまでもブームという言葉でくくれるほど矮小化してしまったものかもしれません。しかしそうではない深く芯を食う人たちも当然のこといらっしゃるわけで、そんな人にこそこんな「カッコいい」ものを使って頂きたいものです。
お好きな方のお目に留まれば嬉しく思います。
参考画像 2000年9月 平凡社発行 別冊太陽 ミホミュージアム特別展図録「白洲正子 二十一世紀への橋掛かり」より 同手品ではありませんが彼女の好みの意匠の品が紹介されていましたので参考までに掲載しております。
口径15.7~16.3 高さ8.7センチ
江戸時代後期頃
新しいものですが桐箱に収められています。
口縁からニュウが入り胴の部分で鳥脚状に交差しています。口縁部に釉剥けがいくつか見られますが、こちらはこの手にはよくあるもので疵の範疇に入れなくともいいものです。
画像に出てくる敷板や他のうつわは付属しませんのでご了承下さい。 |
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150,000円
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