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経名『無量義経』と品題『徳行品第一』がはいる平安時代の紺紙金字経の巻頭軸装です。
本紙には虫喰いが見られますが、裏打ちし、古裂表具にて、美しい一幅となっております。経名が入る巻頭であることは大変希少です。
金色の良さから中尊寺経の可能性が考えられます。中尊寺経には、初代清衡発願の金銀交書一切経、二代基衡が初代清衡の菩提のために発願した法華経、これは、『法華経』八巻と開経『無量義経』と結経『観普賢菩薩行法経』の計十巻を、千日かけて千部を用意することを目指した「千部一日経」と呼ばれる紺紙金字経、および、三代秀衡の紺紙金字一切経、の三種があります。この膨大な「千部一日経」の一具をなすものであった可能性があるのでは、と思っております。
表装は、落ち着いた色調でまとめられ、中回しの金襴、八つ藤紋は浄土真宗本願寺寺紋だそうです。軸端は古い牙を使用しています。
画像右は、特に照明を当てずに撮影したものと、照明を当てて撮影したもの、比較画像です。
右端下に朱印「日豊」でしょうか、有ります。(画像中央上)
太巻 桐箱 たとう
本紙:25.3 x 47.8 cm 軸:93.5x 55cm
税・送料込みです。
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