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▼概要
江戸中後期、享保・宝暦(1716~1764年)頃の伊万里です。
口径:約 21.4cm
高さ:約 6.1cm
底径:約 10.2cm
中国の呉須赤絵を写した伊万里です。
中国でも人気の構図だったようで、『陶磁大系45 呉須赤絵 南京赤絵』(斎藤菊太郎)に同様の構図が掲載されています。
▼ポイント
色絵の発色が良好で、描き込みも細かいです。
鳳凰の羽根部や紐部の伸びのある筆遣いと、縁周りの緻密な描きこみのギャップが魅力です。
ぜひご覧ください。
焼き上がりもほど良く、色絵を魅力に花を添えています。
▼日本の中国写し作品の魅力
見込みの鳳凰に注目してみましょう。
本家・中国作品に比べると、鳳凰が優しい表情をしています。
日本の中国写しの作品をみていると、中国にある厳しさはやや影を潜め、柔和な表情や雰囲気が出てきます。
本邦の中国写しの魅力の一つです。
また色絵も赤・黄・緑と鮮やかです。
▼状態
色絵の剥離も殆どなく、完品になります。
箱付きます。 |
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