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池田孤邨 「中雲龍左右鳳凰麒麟図」
三幅対 絹本 着色
97×35㎝ / 184×47㎝
池田孤邨は江戸後期に越後に生まれた画家です。若くして江戸に出て、酒井抱一の弟子として鈴木其一らとともに研鑽を積んだといわれています。
本作は、雲龍図を中央に、左右に鳳凰と麒麟を配した迫力ある三幅対です。沸き立つ雲の柔らかさを墨一色で表現し、躍動感あふれる筆致によって龍の荒々しくも神々しい姿を描き切っています。江戸琳派を継承する孤邨の卓越した技量と絵画に対する探求心を感じさせます。辰年の幕明けに愛でたい逸品です。 |
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