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江戸前期、寛文(1661~73)年間前後の藍九谷です。
口径:約 20.6cm 高さ:約 2.5cm 底径:約 12.8cm
一目で手の良い藍九谷とわかるひと品です。
松に鶴という王道の吉祥文に、太胡石の組み合わせ。
まるで話をしているような2匹の鶴の表情がいい味を出しています。
見込みの絵の密度と、周りの余白のコントラストがなかなかいい塩梅です。
染付の色合い、焼き上がりの白さもあり、飾ったときの見栄えは眼を惹き付けられます。
また全体的に薄造りです。
横の写真などから造りが伝われば幸いです。
周りの葉は、楓とヤツデと思われます。
どちらも秋の植物になります。
色づく楓や天狗の団扇でも有名なヤツデは着物の文様としても日本で愛されてきました。
また面白い技法の施されているのも魅力です。
鶴や松、縁の葉の一部分の枠線が凹み、その周りが盛り上がっています。
陰刻とも陽刻とも違う珍しい技法です。
図を拡大した写真をご覧ください。
実物を触ると、ちょっと驚くかもしれません。
藍九谷の良品として、自信をもっておすすめできる逸品です。
箱が付きます。
(注):高台部に窯キズがございます。写真に印を付けましたので、ご確認・了承の上、ご入札下さい。 |
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