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日本では、この手の品を「呉須手」と呼び、
赤絵や染付、柿釉などの作品が多く伝わりました。
16~17世紀ヨーロッパや東南アジアに向けて運ばれた
中国からの輸出向け製品です。
日本の茶の湯では呉須赤絵・呉須染付として寂びた風情を
評価しました。
瑠璃釉や柿釉を全面に掛け、鉄やコバルトで釉下に
文様を施したこの大皿のような一群は数が限られております。
当品の大鉢は側面にいわゆる餅花手の技法による
花文様を施している所、海面から顔を出した魚の
とぼけた表情も見どころです。
明時代(17世紀)
福建省・漳州窯
時代箱付
虫食い有(口辺釉切れ有)
径38.3㎝
高8.5㎝
高台径20.5㎝
東京国立博物館に
横河民輔氏寄贈の同手品がございます。
(書籍写真)
有難うございました。 |
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