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古染付・祥瑞には、図様の一部に釉裏紅を効果的に用いた作品を少なからず散見しますが、出品の茶碗も胴部の幾何学文のみを釉裏紅で表現した、とても斬新なデザインとなっております。
鮮やかな呉須と、紅色に発色した辰砂が好ましく、胴にふくよかな膨らみをもたせた器形は、茶も点てよく、掌中の収まりも申し分ありません。
高台内は祥瑞銘ではなく、一般的な単字銘ですが、周りが釉裏紅で縁取られております。
10枚目の画像、ニュウのように2本の筋がご確認頂けるかと思いますが、釉薬の下にある為、焼成時以前に入ったものと思われます。 逆に9枚目の画像の虫喰いの様に見える箇所は小ホツレになります。
ホツレ一ヶ所。
口径 9.5cm
高さ 8.5cm
明時代末期(崇禎期)/箱付
ご売約、ありがとうございました。 |
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